研究分野

経営情報システム,生産管理,データマイニング,データ科学

現在の研究テーマ

  1. セル生産における作業者のモチベーションと作業効率の向上策に関する研究:セル生産現場の組立作業を中心として,短期雇用労働者の作業効率を高めるために,組立作業に対する適性が極めて低い労働者を選別する手法を提案・検証し,また社会的比較理論を最適に活用し,作業者のモチベーションを増強させることにより作業効率を改善する方策を考究しています。
  2. データの比較可能性に関する研究:数年前データマイニングがホットな研究テーマであり,最近ビッグデータがすごく注目されています。これらの分野では,通常過去のデータを収集し,過去のデータを利用しモデルを構築したうえ,このモデルにより新しい問題を解決します。過去のデータと新問題のデータとの間に比較可能性が低い場合,モデルの有効性も低いです。工学的な手法の改良だけでなく,会計学および経営学の知識もとり入れながら,データ間の比較可能性の評価方法,またその影響を考慮に入れた効果的なデータ解析モデルを提案していきたいです。

過去の研究テーマ

  • 並列機械スケジューリング ・アルゴリズム
    分岐限定法などの数理計画手法 ,ニューラルネットワーク,事例ベース推論などの人工知能手法を用いて,もっとも効率的なスケジュールを編成するアルゴリズムを提案しました。
  • 生産日程計画システムの開発
    ニューラルネットワーク,ルールベース推論などの人工知能手法を用いて,生産工場に実用できる日程計画編成手法を提案のうえ,プログラムを編成しました。
  • 企業経営管理におけるファジィ意思決定問題
    人間主観判断のあいまいさを考慮した企業評価手法と関連システムを開発しました。
  • ファジィスケジューリング問題
    特にリコースコストを考慮した配送スケジューリング問題の研究に力を入れました.
  • 中小企業における情報化戦略
    特にエンドユーザデベロッピング(業務担当者による情報システム開発)を中心として,経営情報システム開発の方法論について考究しました。
  • 中小企業向けの取引先信用評価システムの開発
    信用調査,公表財務データおよび株価によらず,売上,取引代金の請求,入金などの日常業務データに基づき,取引先の信用評価を行う手法とシステムを提案しました。
  • セル生産の生産性と人的要因との関連解析
  • セル生産システムの生産性に強い影響を与える人的要因(作業者の適性,作業意欲,熟練・学習効果,モチベーションなど)に対して実験研究を行い,人的要因の影響を定量的に解明しました。
  • セル生産における作業者の適性評価
    セル生産における組立作業への作業者適性を正しく評価する手法の提案を目指して,様々な実験研究を行いました。厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)および,性格特性5因子モデル(Five-Factor Model)に基づくパーソナリティ検査を適用し,作業者の性格・個人差と作業効率との関連を統計的に解析したうえ,これらの解析結果に基づき,セル生産システムにおける作業者の適性を評価できる指標を提案しました。

研究成果

学術活動