経営情報システム

授業概要とねらい

経営における情報システムは,日常管理業務の効率アップと新しいビジネスの創造との2つの役割・機能をもつ。本講義では,経営情報システムの戦略的,戦術的と業務的機能を説明したうえ,経営情報システムの開発手順を勉強する。また,経営環境の変化に伴い,企業の競争戦略と企業経営の全体最適化における情報システムの役割,特に企業のビジネスモデルに対する電子商取引の影響を学習する。さらに,経営のデジタル化,デジタルトランスフォーメーションおよび社会・経済のデジタル化に関する最新動向と基本知識を理解することにより,これからのデジタル社会に適応していくのに必要な基本知識と基本教養を身につけてもらう。

単位認定基準

  1. 経営情報システムの基本概念,開発方法・手順を理解できる。
  2. 組織経営における情報技術の位置づけ・役割とその活用方法に関する基本知識を身につける。
  3. 経済と社会のデジタル化の動向・意義とその影響を理解できる。

授業計画

  1. 情報システムの定義・分類,ビジネス情報システムとエンジニアリングシステム
  2. 企業経営の階層構造と経営情報システムの構成
  3. 経営戦略と経営情報システム
  4. 情報システム開発手法(1):ウォータフォールモデル
  5. 情報システム開発手法(2):プロトタイピングとその他
  6. 経営情報システムの基本と開発に関するまとめとレポート(5月20日)
  7. ERPとグローバル化
  8. SCMと経営情報システム
  9. 電子商取引とその特徴
  10. 電子商取引とビジネスモデル
  11. ビジネスのデジタル化
  12. 経営情報システムの進化に関するまとめとレポート(7月1日)
  13. デジタルトランスフォーメーション
  14. 社会・経済のデジタル化とその影響
  15. デジタル化に関するまとめとレポート(7月29日)

教材・教科書

毎回の授業に際して,資料を配布する。

参考図書

  1. 宮川公男著:「経営情報システム」(第4版),中央経済社,2014(大学図書館所蔵)。
  2. 内山悟志著:「デジタル時代のイノベーション戦略」,技術評論社,2019(大学図書館所蔵)。
  3. 大嶋淳俊著:「デジタル経営学入門」,学文社,2021(大学図書館所蔵)。
  4. 内山悟志著:「新しいDX戦略」,インプレス,2021(大学図書館所蔵)。

授業以外の学習

  • 各回のテーマに文献・資料等を収集し事前に内容を把握しておくこと。
  • 授業で配布された資料や授業中にとったノート・メモを参考にして、授業内容の予習・復習を行うこと。
  • 毎回の授業を受講した後,小テスト問題に回答し提出すること。
  • 単位制に基づき、少なくとも60時間の授業外学修時間を必要とする。

成績評価の方法

毎回授業に提出された平日課題(40点),レポート(3×20=60点)により評価する。

成績評価の基準

  • S:単位認定基準を満たし、かつ全ての項目で優秀な学習成果をあげた(90〜100点)
  • A:単位認定基準を満たし、かつ多くの項目で優秀な学習成果をあげた(80〜89点)
  • B:単位認定基準を満たし、かついくつかの項目で優秀な学習成果をあげた(70〜79点)
  • C:単位認定基準を満たす最低限の学習成果をあげた(60〜69点)
  • F:単位認定基準の学習成果をあげられなかった(〜59点)

オフィスアワー

授業期間中の月曜日14:40~16:00。それ以外の時間も対応可能で,アポイントをとってください。

授業改善・工夫

専門用語が多くて,パソコンに詳しくない受講者は大変なところがあるため,なるべくわかりやすく説明する。

留意点・注意事項

この授業を受講する際,パソコンと情報技術に関する基本知識が必要である。基本的な専門用語さえ理解できていない者は非常に困難なところがある。わからないところがあればすぐ質問したり,インターネットを活用し検索するように積極的に学習に取り組むことは不可欠である。

授業内容

  1. 企業経営と意思決定の階層構造
  2. 利用階層による経営情報システムの構成と分類
  3. 経営情報システムの仕組み

練習問題このリンクをクリックしてください。

参考サイト

授業内容

  1. 情報システムとその分類
  2. ビジネス情報システム
  3. エンジニアリングシステム

練習問題このリンクをクリックしてください。

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