演習Ⅰ

授業概要とねらい

本演習は,文理融合の視点から,企業経営に必要な基本知識・技術を学ぶ。具体的には,データマイニングを中心として,統計解析や人工知能などの基本手法を学習するほか,これらの手法を企業の経営活動に活用するための企業経営知識,マーケティング手法を理解してもらう。しっかりした理工基礎を身につけ,また管理職に必要な経営センスをもち,多種な企業に就職できる理魂文才型の人材育成を目指す。

単位認定水準

  1. Excelの統計機能およびSPSSなどのパッケージソフトウェアの使い方を習得する。
  2. Pythonと基本ライブラリの使い方を習得する。
  3. 経営分析とデータ収集・解析の基本手順を理解し活用する。
  4. 主成分分析などの解析手法を理解し,実例問題へ応用する知識を身につける。

授業計画

  1. 経営分析とデータ収集・解析の基本手順
  2. Excelの統計機能およびSPSSなどのパッケージソフトウェアの使い方
  3. 回帰分析の応用例
  4. 因子分析の応用例
  5. プレゼンテーションとレポート(1):経営データの収集と解析
  6. Pythonプログラミング(1):基本
  7. Pythonプログラミング(2):条件分岐と繰り返し
  8. Pythonプログラミング(3):組み込み型とオブジェクト
  9. Pythonプログラミング(4):関数
  10. Pythonプログラミング(5):データファイルの読み込みと書き出し
  11. Pythonプログラミング(6):ライブラリの活用
  12. Pythonと主成分分析
  13. Pythonとクラスター分析
  14. プレゼンテーションとレポート(2):Pythonを用いたデータ解析
  15. まとめと復習

教材・教科書

授業の進行に合わせて指示する。また,必要なときプリントを配布する。

参考図書

  • 金 明哲編・董 彦文著:「経営と信用リスクのデータ科学」,共立出版,2015.
  • 井尻善久,ほか訳:「統計的学習の基礎 : データマイニング・推論・予測」,共立出版,2014(大学図書館所蔵)。
  • 橋本洋志, 牧野浩二共著:「データサイエンス教本 : Pythonで学ぶ統計分析・パターン認識・深層学習・信号処理・時系列データ分析」,オーム社,2018(大学図書館所蔵)。

授業以外の学習

  • テーマに関わる文献・資料等を収集し事前に内容を把握しておくこと。
  • 収集した文献・資料・データ等をまとめレジュメやパワーポイントを作成し発表できるようにしておくこと。
  • 他者の発表に関しても、質問や議論ができるよう、関連する文献・資料等に目を通しておくこと。
  • 単位制に基づき、少なくとも60時間の授業外学修時間を必要とする。

成績評価の方法

平常課題(40点),プレゼンテーション(60点)をもとに評価する 。

成績評価の基準

S:すべての項目について高い水準である(90点以上)
A:半分の項目が高い水準である(80-89点)
B:すべての項目が水準に達している(70-79点)
C:いくつかの項目で未達成である(60-69点)
F:多くの項目で未達成である(59点以下) 

オフィスアワー

金曜13:00~13:30。授業のない時間帯ならいつでも気軽に研究室に来てください。

授業改善・工夫

就職後の実用性を重視して,学習内容を選んで演習を進める。また,パソコン操作になれていない初心者にもわかるように演習を行う。

留意点・注意事項

ゼミは知識の学習だけでなく,人とのコミュニケーションを理解・実践する重要な場である。このため,授業以外の空き時間帯はなるべくゼミ室に来て,教員,先輩と同級生と話しながら勉強してください。学校に来られない者,人と話すことを苦痛に思う者はこのゼミの履修を避けてほしい。

役立つリンク